日々の軌跡
雪あそび 2003/01/11-13 白馬八方
2003/01/11,sat
初日
出発
午前0時半過ぎ、立川からムーンライト信州91号に乗り込んで、出発。初めての青春18切符旅行ですよ。この列車から一緒なのは、わたしと旦那様、友人のRさんの三人。指定席なのですが、席は近いものの通路に隔てられているのであまりしゃべることもできず、少しゲームをしたものの車内が暗くてGBAでは画面が見づらくて早々に寝てしまいました。暖房が効きすぎて寝苦しかったものの、どこでも寝れるタチなのでそれほど苦を感じることもなく、白馬到着。
白馬到着
午前6時前、白馬到着。そこからタクシーで「ペンション 紅花」へ。少し急な坂の下にあるこのお宿、タクシーが玄関の前で止まろうとしたところ、止まれずにズリズリと下がってゆきました。こえぇ(^^;
玄関に「早朝にお着きのお客様へ 午前7時半に従業員がまいりますのでロビーでおくつろぎください」なる文言があったのでその通りにさせていただきました。床暖房がしっかりと(暑いほど)効いているお部屋で、他の客たちとごろごろ雑魚寝。
午前7時過ぎ、部屋の鍵をもらって部屋へ。「ログハウスみたいなのの2階」と聞いていたのでてっきりコテージのことだと思い込んでいたのだけど、もらった鍵は「自宅前」と「自宅2」(笑)。ペンションの庭に立つログハウスで、どうやらスタッフが使うような部屋みたいでした。あとで見たらコテージは坂を下って少し離れたところにちゃんとあったのでやっぱりそうなのかなぁ、と。まぁ、暖房は効くし床暖房もあるし(女性部屋の方はどうも調子がよくなかったのだけど)、他の人に気兼ねもしなくていいし、本館よりも居心地はよさそうな感じです。
荷物を置いて、(別料金だけど)朝食をいただく。ここで西方面よりKさんが到着。朝食のあとはゲレンデへ。
午前の部
参考:八方のゲレンデマップ
ゴンドラで上がり、休憩所にて日帰り組のGさんと合流。…ん?一人で来る予定がなぜか連れいる模様。おや?…と思う間もなく、後ろ姿で誰だか分かってしまったんだけれども(笑)。泊まりでは行けない、と言っていた友人がこっそりと来ていたんでした。隠しキャラだったにしてはみんなあまり驚かなかったし(笑)。それよりもGさんの告白(何)の方に驚きましたよ。ちょうど天気がよくなかったので少しまったり休憩したあと、リフトで上に。とりあえず山頂を目指します。
今回の旅行はほとんどリーゼングラード、黒菱付近で遊んでいたのかな。前回はふかふかで面白い面白いと言っていたのだけど、今回はひたすらにコブでした。希望ふかふか度(何)よりちょっと硬いですが、やっぱり面白い。時間が経つにつれてえげつなく抉れてくるんですが、それがまた面白いと思ってしまうわたしは駄目でしょうか。といっても、そこを華麗に優雅に滑るんじゃなくて、格好悪く溝にハマってもがいて全身運動するのが楽しいんですけど(笑)。下手なくせにコブ好き。雪がやわらかいのが前提条件ですが。
スカイラインには全然いかなかったのだけど、今見たら、ここって圧雪しないんだね…行ってみたかったかも、といまさらに言ってみる。
ワックスをかけてこなかったせいで滑りが悪いなぁと思ってたのですが、Mさんに借りて塗ったところ、とても快適に。やはりお手入れは大事です。
昼食
お昼は一旦下まで降りて、去年行っておいしかったレストランへ。メニューに「HTML風オムライス」というのが見えて一瞬「?」となったけれど、よく見たら「HTM風」でした。HTMというのはそのレストランの略称らしい。ちなみに読み違えたのはわたしだけじゃなかったことがあとで判明(笑)。
お店の雰囲気も味もよろしいんですが、少し時間がかかりすぎなのが難点かなぁ、このお店。
午後の部
再びゲレンデへ。ゴンドラ、リフト(クワッド)を乗りついでまた上まで。途中で思い切りガスっていたので心配だったのだけど、一部ガス層が発生しているだけで、抜けてしまえばよいお天気でした。二年続けて天気に恵まれてるみたいです。お昼前に「カメラが心配で思いっきり滑れない〜」とぶぅぶぅ文句たれて、デジカメをロッカーに入れてきたのが悔やまれます。
しかし午後からは疲れてしまってすでに膝が言うことを聞かず…。ふっと気を抜くとどこぞへ吹っ飛んでいるという有様で、コブ斜面は迂回することにしました。そんなにはしゃいで滑った覚えもないんだけど、やっぱり夜行列車の疲れが抜けていないのかもしれません。
午後4時過ぎ、日帰り組のGさん、某さんとお別れ。ハードスケジュールですが、お気をつけてお帰りください。
宿泊組も少し遅れて下山。もう一人仕事の都合であとから合流予定の友人Sさんがすでに宿の着いているとのことだったので。
夜の部
以前ならばナイター突撃なんですが、最近はまったりとしたもので。着替えた後、近所を探索がてら買出しにお出かけ。お昼に旦那様が腕時計をレストランに忘れてたので、それも取りにいきました。で、その後夕食。
夕食はコース料理でおいしかったです。宿のご主人さんが一人で作っているのかなぁ、これ。だとしたらすごいです。ステーキの焼き加減がもうちょっとレアだとさらによかったんだけど。
夕食の後はお風呂。外湯に行こうかという話もあったんだけれど、徒歩圏内に見つけられなかったのであきらめて内湯。とはいえ、大人二人が足をのばして入るには十分の広さでくつろげました。明日に備えてひたすらマッサージマッサージ。
午後9時半ごろからかな、男性部屋に集まって飲み会。みんな疲れているからか、いつもよりはおとなしめな飲み会でした。みんなが楽しみにしていたプチシュークリームが、気づいた時にはKさんの胃の中にほとんどおさまってしまっていたときは、テンションが高くなりましたが(笑)。
日付が変わる手前くらいで、解散。おやすみなさい。
2003/01/12,sun
二日目
起床
「ご飯行くよ〜」と起こされて時計をみたらば午前8時23分でした。お寝坊さんでごめんなさいですよ。
ご飯食べてまったりと用意して、ゲレンデへ。心なしか、段々とゲレンデ出撃の時間も遅くなってきているような気がいたします今日この頃。
午前の部
連休中日のせいか、昨日と比べて人がすごく多いですよ。ゴンドラもリフトも待ち時間が倍くらい。上まで行ってしまえばそれほどでもないんだけれど。
遊んだゲレンデは昨日とほぼ同じ。昨晩雪が降ったからか、今日も状態はなかなか良好です。お天気もガス層はあるものの、なかなかよろしい感じです。本日もコブ斜面に突撃しわわけですが、小ぶりなコブ斜面で練習にちょうどいい感じ。調子に乗るとどこぞへ吹っ飛ばされるわけですが、かなり楽しかったのです。
吹っ飛んで大の字でごろごろ転がったりすると普段使っていないあちこちの筋肉がぴーんと伸びたりして痛いんだけど、それが気持ちいいというか。…いや、マゾっ気があるという告白ではなく、それくらい全身で遊ぶというのは気持ちよいことだという意味ですよ?
お昼の部
今日もお昼は昨日と同じレストラン。二組ほど前に並んで待っていたのだけど、それほど急いでもいないし、ということでわたしたちも並ぶことに。けれども1時間近く待つことになるとは予想しませんでしたよ…。つか、ご飯終わってもいつまでも出ない人たちがいるなぁと思っていたら、どうやらかなりの大所帯だったらしく。わたしたちがやっと席に案内されて一息ついたころにぞろぞろ15人くらい(もっといたかな?)が出て行ったのだけど、それぞれ別のテーブルで食べて別会計にしてるんだったら、終わった順に出て行くのが思いやりってもんだろ…。空いてる時ならいざ知らず、店の外で待ってる連中のことはちらちら見ていたんだからさ。
さて、気を取り直して食事。食後にケーキ。昨日からずっと気になっていたんだけど(笑)。外で待っている時点ですでに残りが少なくて、「あっチョコバナナあとひとつだよ」「なんか取りに来た、チョコバナナはやめて〜」「あ、ショートケーキだったみたい」とか…騒いでいたんです。そう、食べたかったのはチョコバナナ(笑)。うまかったですよ。満足。
午後の部
昼食後、再び山頂へ。なんだか、むちゃくちゃいいお天気ですよ!!感動ものです。この日もやっぱりカメラが邪魔になってきて、ロッカーに入れようかなぁと思ってたのですが、予想外に昼食に時間を取られてしまったので、昼からの滑走時間はリフト終了までの残り1時間半ほどになってしまったのですね。そのくらいなら我慢して持っておくか…となったのですが、それで正解でした。雲海の上に雪山がそびえるような風景は非常に美しく感動的でしたよ。カメラ持っててよかった〜。でも写真などには到底その美しさは収まらず(カメラマンもお粗末ですし)、やはり肉眼で見るのが一番です。と…言いつつ、巻末におすそわけ。写真10〜12あたりが好きです。そういえば、山頂の立ち入り禁止区域でなにやら雪に埋もれながら雪堀りをしていらした方がいらしたのですが、まさかお泊まりなさっていたのでしょうか…?
リフト終了間際まで、少しハイペースで滑り、その後はまったりと。本日もコブはいい感じに抉れてましたよ。バフバフと埋まって転がって落ちて行きましたとさ。
夜の部
この日も夕食前に買い出し。近道があるというので行ってみたんだけれど、暗い林の中の細い雪道は足元が怖いです。でも坂を登らなくてよいので、確かに楽。
この日の夕食は昨日のそれよりさらにグレードアップしているような気が。せっかくなのでワインを一本頼んでみんなでいただきました。
夕食後はお風呂、飲み会。実は今回の旅行、頻繁にお腹が痛くなりまして、テンションの上がり下がりが激しく、この時も一人テンション低くてちょっと申し訳なかった気がいたします。でも「都こんぶ」をほぼ一人で食いきる元気はあったのだが(笑)。ちなみに、以前来た時に気に入った「ナチュラルポテト」というお菓子がありまして、きっと関東でも売っているだろうと思っていたらちっとも見つからなかったというシロモノなのですが、この日はふたつ買ってふたつとも完食。ちなみに昨日もひとつ食ってます。「じゃがりこ」に似ているカルビーの製品なのですが、帰ってきてから調べたら地域限定品みたいです。うまいのよ、これが。
日付が変わってしばらく経ってからお開き。
2003/01/13,mon
三日目
午前の部
この日もやっぱり「ご飯だよ〜」で目を覚ます。午前8時20分…う…。ちなみに、起きてみるととってもいいお天気で、真っ青に晴れ渡った空がとっても気持ちよいです。が…ゲレンデは暑そう&まぶしそうだなぁ。
朝食後、どうする?とみんなで相談し、今日はまったりすることに。一滑りできる時間はあったのだけど、いかんせん行動開始時間が遅かったのでなんだかまったりモードに入ってしまってたのですよね。とはいえ、午前10時にチェックアウトして(といっても、荷物まとめて部屋出ただけで、出発時刻までロビーでだらだらさせてもらってたのですが)しまったら、後はひたすら暇なのでした。お土産を買いに行って、クレープ屋さんでクレープ食べて、その後は宿でひたすら読書に励むわたしたち(笑)。空はとっても青いのにいったい何をしてるんだか、と思わないでもなかったのですが、時すでに遅しなのです。
午後の部
お昼にKさんが一足早く出発。帰りもバスです。お疲れ様。
午後1時頃宿を出て、この日も同じお店で昼食。ランチを頼むとサラダが食べ放題なのですが、三日連続で四杯以上食べてしまいましたよ。で、お店を出て少し行ったところで突然呼ばれて振り返る。見るとお店の従業員さんが走って追いかけてきてました。どうやら腕時計を忘れた模様……わざわざ届けてくれたのです。すみませんすみませんっ、ありがとうございます。…一日目には旦那様、最終日に嫁ですか。なにやってんだ…。なんか、似ないでいいところばっかり似ていきますよ?(笑)
荷物は宅急便で送ることにしたので、スキー板(といってもスキーボードですので軽いです)とちょっとした手回り品のみ。…ですが、やはり白馬駅まで歩くのはつらい。ということでタクシーを探しつつバスターミナルへ向かいます。途中すれ違ったタクシーが2台ほどあったのだけど、手を上げてもとまってくれませんでした。…感じ悪ぅ…。対向車だったからかもしれないけれど、どうせゲレンデのタクシー乗り場に客を捕まえにいくんなら、ここでUターンしてくれたっていいもんじゃないか、と思うのですが…。ちょうどタクシー会社についたのでそこで呼んでもらって白馬駅…近くのCOOPへ。いや、宿で飲ませてもらったトマトジュースがおいしくて、どこで売っているのかと聞いたら農協が出しているとのことだったのです。で、きっとCOOPにある、と言われたので寄ってみたのだけれど…なかったよ…しくしく。
そのあたりの景色をカメラに収めながら、白馬駅到着。お土産を買って、電車に乗り込みました。帰りは松本からの特急なのですが、それまで一時間程度鈍行に揺られるのです。手動開閉の電車のドアって初めて見た…。
さて、その電車なのですが、どうやらジモティらしき若者が乗ってきて、友人の座っている座席の脇に陣取っている。それはいいのですが、そのうち一人の背負っているリュックが友人の顔のあたりまで侵食していて激しく邪魔だし迷惑なこと極まりない。友人は黙って我慢していたけれど、見ていたこちらのほうが腹が立ってしまって一言言ってしまいそうでした。当事者だったら確実に文句と嫌味を浴びせていたことでしょう…だから喧嘩っ早いといわれるのだろうか。
松本で立ち食いそばを買い、車内でいただきつつ出発。帰りは四人まとまった席で、おしゃべりをしながらゲームしたりまどろんだり。気が付けば八王子で、横浜線回りで帰るわたしたちはそこで下車。
お疲れさまでした〜。
帰宅
八王子から横浜線、京浜東北線と乗り継いで、桜木町に着いたのが午後8時半過ぎ。コーヒーを飲んでから帰宅したのが、午後9時20分頃でした。
うひ〜、疲れた〜。でも楽しかったですよ。ちょっと脇の下とか大腿部とか痛いですけどね(笑)。
今シーズンはどうやらこれで打ち止めのようなのがさびしいですが、楽しかったのでよかったです。