日々の軌跡
Aug.2004
17,tue
本日の軌跡
どきどきはらはら
今日の旦那様の仕事状況によっては明日から予定している旅行をキャンセルせねばならないかもしれない、ということで一日そわそわしていた日。夕方、雲行きが怪しいかも……、と連絡が入るも、自分も残業中だったりしたので、今日中にキャンセル扱いは無理だなぁ、旅行行けなくても全額負担覚悟かな、なんて思いながら真っ赤な目で仕事していた。目が赤かったのは泣いていたからではなく、単に目を酷使したせいだけど。最近すぐ赤くなるんだ。
夜中にやっと旅行確定。ほっとして眠る。そういうわけで、明日から 2 泊 3 日の南九州旅行です。
18,wed
本日の軌跡
羽田空港〜鹿児島空港の部
午前 8 時発の飛行機で鹿児島へ。余裕を見て空港に来たつもりが、一息着く間もなく気づけば機中の人になっていた。旦那様と座席が離れてしまったけれど、空席が見受けられたので乗務員さんに移動していいかと尋ねると、構わないとのこと。旦那様にも伝えようと思ったら、彼はあっという間に爆睡していた。連日深夜までのお仕事で疲れを癒す間もないまま出発してしまったので、無理もない。わざわざ起こすのは忍びないのでそっとしておく。
窓際の席でひたすら外を見て過ごした1時間半。見上げる雲も見下ろすそれも、いくら見ていても飽きない。目的地周辺では台風の影響で飛行機が揺れるかも、と放送があったけれど、それほどでもなく。積乱雲に突入したときは少し揺れたけれど、雨が降っていないばかりか青空さえ見える鹿児島空港に無事着陸。
鹿児島空港〜仙厳園の部
3 日間の旅の間、移動はツアーオプションで購入済みの南九州フリー切符を使う予定なのだけど、クーポンとの引き換えが鹿児島中央駅でしか行えないのでまずはバスで鹿児島中央駅へ。そこから指宿へ向かい、砂蒸し温泉を体験して宿のある霧島へ向かう……つもりだったのだけれど、時刻表を見てどうやらそれは結構無謀な計画だったことに気づく。思ったより時間がかかるし、電車の本数も少ない。どうしたものか。
鹿児島への旅行が決まってからひたすら「指宿で砂蒸し、指宿で砂蒸し」と念仏のように唱えていたわたしではあったけれども、一時は旅行自体危うい状況だったことからすれば、すでに鹿児島に来ているというだけで気分も機嫌も上々なわけで、もうなんだか満たされてしまっているわけなので、今回は指宿方面はすっぱり諦め、代わりに、仙厳園を訪れることにした。
その前にちょっと鹿児島中央駅付近を散歩。大久保利通生誕の地や維新ふるさと館がある川のほとり。南洲橋という木造の橋が風情があって素敵。
鹿児島中央駅よりも鹿児島駅からの方がアクセスがよいのではないかと思い、鹿児島駅へ移動。着いてちょっと唖然とした。鹿児島駅というくらいだから鹿児島県の中心として栄えているものとばかり思ったのだけれど、全然外れていた。元「西鹿児島」な鹿児島中央駅がメインだったのね。路面電車のラッピングがなかなか印象的。
バスのアクセスがよくわからなかったのでタクシーで移動。よくしゃべる運転手さんだったけれど、話題が伊勢佐木町周辺のことだったのはなぜ。
1時間もあれば楽勝と思っていた仙厳園だけど、全然楽勝じゃなくて、尚古集成館は見れず終い。でも、島津家別邸の磯御殿の中も見れたし、桜島も綺麗に見えたので満足。園内に猫神神社という神社があったので、これは行っとかねばと参拝。猫グッズのお店もあって、楽しんだ。黒豚も食べた。そういえば、旅行中は飲めないと思っていた黒酢を、鹿児島空港と仙厳園にて摂取。そういえば薩摩黒酢なるものがあるんだっけか。試飲用のものは飲みやすくしてあるんだろうけどかなり甘くて、水割りで飲み慣れた人間には少し物足りない気も。かなり嫌がっていた旦那様も無理やり飲まされていた。
鹿児島駅〜霧島神宮駅、そして宿への部
再びタクシーで鹿児島駅へ。タクシー乗り場に主な行き先と料金目安が書いてあって、行きの鹿児島〜仙厳園間の料金がそれよりも高かったのだけど、帰りはほぼ目安で書かれていた通りの料金だった。行きと帰りとでは 400 円ほど違ったのでちょっと納得がいかない。
鹿児島駅から特急に揺られ、霧島神宮駅へ。この駅は鳥居がついていて少し面白い。あとから調べてわかったことだけれど、九州新幹線「つばめ」の開業に伴って改装されたばかりだったようだ。
- 霧島神宮駅など改装 「つばめ」同様 和を強調/JR九州 / 南日本新聞 県内ニュース [2003 11/12 07:38]
- 九州新幹線開業に合わせ、JR霧島神宮、隼人駅お色直し / 南日本新聞 県内ニュース [2004 02/22 08:11]
諦めた指宿はともかく、隼人駅には降りるくらいしてみてもよかったかな、と今さら思う。旅行中には知らないことだったので本当に今さらだけども。
霧島神宮駅からバスで今夜の宿へ。あちこちから湯気が立ち上り、硫黄の匂いに包まれた場所で、体の奥まで硫黄の匂いが浸透しそう、なんてことを思った。夜になって雨が降り出し、露天風呂は楽しめないかと思ったけれど、わたしがお風呂に行ったときはちょうどやんでいて、ゆっくりと浸かることができた。晩御飯をいただいた後だったせいか、人もいなくてほとんど貸切状態。天気がよければさぞ星が綺麗に見えただろうなぁ。
泊まったのは、和室とベッドルームの和洋折衷な部屋。風呂上りにまったりしながらアテネオリンピックの女子のバレー戦、日本対ギリシャを観戦していたのだけど、3 セット目が始まったあたりで意識が途切れ、ふと気が付くととっくに次の種目に移っていて驚いた。おとなしくベッドに移動して熟睡。
19,thu
本日の軌跡
定期観光バスで霧島散策・霧島神宮駅への部
夜中は大雨だったようだけれど、宿を出る頃には傘がなくても平気なほどの天気模様。雨だったらまっすぐ宮崎に向かおうと思っていたけれど、定期観光バスでもう少し霧島を楽しむことにする。
各所で 10 分ほどの小休憩を挟みながら、不動池(天気が悪かった為か、ここでは休憩なし)〜えびの高原〜高千穂河原〜霧島神宮を回る。生憎の天気でバスから見えるのは白い霧・霧・霧ばかり。ある意味、霧島を大いに堪能する。
景色を楽しむには天気がいまひとつではあったけれども、ガイドさんの説明は観光ガイドに載っていなかったり、あるいは読み飛ばしていたりする部分もあって面白かった。欲を言えば、各所での休憩がもう少し長ければよかったなぁ。少しぶらぶらしているとあっという間に集合時間で、慌しい感じだった。天気がよくないので見る場所も限られているのだけど、これで天気がよかったら 10 分の休憩ではとても足りないと思う。バスで見たい場所を下見して、後から再び訪れるのがいいということかな。
利用した観光バスの終点は霧島神宮駅だったのだけれども、駅周辺にはほとんどお店がないので、昼休憩を取るため霧島神宮でバスを降りた。
霧島民芸村で昼食をとったり、散策したりして時間を過ごし、霧島神宮駅へ徒歩で向かう。霧島神宮駅までは約 7 キロほどあるのだけれど、電車とバスの連絡が悪く、ぼけーっと待っているのももったいないので歩くことにした。途中で歩道がなくなり、車道ぎりぎりのところを肩をすぼめて歩くなんていうスリル満点な体験も交えつつ。途中にある温泉センターでひとっ風呂あびて、そこからはバスで霧島神宮駅へ。
霧島神宮駅〜宮崎駅、そしてシーガイアの部
霧島神宮駅から特急で宮崎駅へ。鹿児島中央駅では外に出なかったせいか、鹿児島駅周辺の印象がそのまま鹿児島県の印象となってしまった感があるわたしにとっては宮崎県はなんて発展してるんだ! てな感じでした。ごく一部しか知らないくせに印象ってコワイ。
宮崎駅からバスに揺られてシーガイアへ。園内無料シャトルバスで宿泊するラグゼ一ツ葉へ到着。午後 8 時ちょっと前。バスに乗っている間、お腹すきすぎて気持ち悪い、と言っていた旦那様に苦笑していたわたしだけど、そろそろご飯食べたくなってきたぞーと思いながら部屋に向かう。
コテージとかコンドミニアムとかヴィラタイプ、なんて言葉に弱いので、旅行パンフレットを眺めて真っ先に目に留まったのがコテージヒムカ。しかし少人数タイプの部屋はすでに埋まっていて予約が取れなかったので、泣く泣くラグゼ一ツ葉にしたのです。が。部屋に入るなり奇声を上げてしまいましたよ。なんだこれは。素敵すぎる。マンションタイプで、足を伸ばして入れるバスタブつきの浴室、ウォシュレットなトイレ、洗濯機 & 乾燥機もあれば、システムキッチンにダイニング、リビング、ベッドルームに和室まで! 広ーい。雰囲気も素敵。夜だからよくわかんないけどオーシャンビュー。でっかいテレビに、ポピュラーなものからラジオ体操や般若信経果ては羊の数(文字通り、羊の数を数えてくれる。ひつじがいっぴきー、ひつじがにひきー)まで楽しめる有線放送。早速カメラを片手にあちこちばたばたと駆け回るわたしと、有線放送のリモコンをいじってなにやら非常に楽しげな旦那様。……えーと、確かうちらお腹すいてたんじゃ。
夕食は勝手にしてくれなスタイルなので、シャトルバスで園内のほかのホテルまで足を伸ばしてみました。しかし、なんかやたら高級なお店ばかりで、結局戻ってきて宿泊ホテル併設のレストランでディナーバイキング。店を探してうろついたはいいけれど、結局決めかねたまま閉店時間を迎えなくてよかったよ。せっかく素敵なところに泊まっているのに晩御飯がコンビニのパンじゃちょっと悲しい。何泊かしていて余力があれば、市街で買出しをして部屋で料理するというのも楽しそうだけど。
お風呂あがりに缶チューハイで乾杯して、今夜もまた早々に就寝。ビーチが近いんだから散歩に行けばよかったと後悔したのは、旅行から帰ったあとのこと。そのときはもう疲れきっていてベッド直行以外考えられなかったのです。
20,fri
本日の軌跡
シーガイア オシャーンドーム〜宮崎駅の部
窓から見える海がとても綺麗な朝。朝食後、ホテルをチェックアウトして、オーシャンドームへ。思ったより狭い。ちょっと趣向を凝らした大き目のプールという感じ。人工の波に何度か飲まれつつ、まったりと楽しむ。料金を取られないスライダーも楽しんでみた。もう十分満喫したと感じたので、お昼頃にあがり、宮崎駅へ。
宮崎駅でお昼ご飯を。是非食べてみたいと思っていた冷や汁を食す。おいしいしリーズナブルで好感触。
宮崎駅〜青島の部
宮崎でもいろいろと行きたい場所はあったのだけど、これまた電車の連絡の関係でそうあちこち行けるわけではないと悟り、青島を選択して電車で向かう。ワンマン運行で 1 両編成の電車だったのだけど、とても揺れる上にすごい音がするのでちょっとびくびく。
青島駅から 10 分ほど歩くと青島が見えてくる。冷凍パインをかじりながら橋を渡り、鬼の洗濯板と呼ばれる天然記念物にも指定されている奇岩にぐるりと囲まれた島を一周した。途中、青島神社を参拝したり、鬼の洗濯板を渡って海ぎりぎりのところまで行ってみたり。ほんとに面白い形だ。これが自然にできるとはすごいなぁ。洗濯板という呼称はよく言ったものだと思うけど、鬼だってこんなに大きくはないと思うんだけど。
青島駅〜宮崎空港、そして帰宅の部
青島駅からまた電車に揺られて宮崎空港へ。ここで夕飯を食べる。今夜のメニューは宮崎牛。おみやげを買って、飛行機に搭乗。出発前に、定員いっぱいなので誰か席を譲ってくれ謝礼払います、てなアナウンスがあってちょっと心が揺らいでみたり。急遽機体を変更したとかで、機内がやたら暑かった。あと、随分狭くて窮屈な感じが。行きの飛行機がこれより大きかったせいもあるけれど、飛行機もいろいろなんだなぁ。まだ両手使って余るほどの回数しか飛行機に乗った経験がないので、離陸のたびにどきどきする。怖いというより、飛ぶぞ飛ぶぞおお飛んだー、という子供みたいなわくわく感の方が大きいのだけど。
うとうとしていたらあっという間に羽田で、そこから直行バスで横浜へ。バスを乗り換えて帰宅。帰ってきたなぁというほっとする気持ちと、帰ってきちゃったなぁというちょっと寂しい気持ちと。楽しい旅の終わり。体重が 2 キロ増えていた。……うまいもん食べすぎだね。
22,sun
本日の軌跡
骨休め
一日家でまったり過ごす。フライングゲトしてたのに未開封のまま放置されていた(忘れてたわけでも見る気がなかったわけでもなくて、単に時間が取れなかった)「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」の DVD を見、早く SEE が見たいなぁと再度思った。中つ国住民手帖はホビット庄のものでした。
23,mon
本日の軌跡
書くことが億劫
最近、文章を書くということが非常に億劫だ。日記しかりメールしかり。書く、というか考えることを放棄している節がある。以前なら意欲的にいろいろ調べたりしていたような興味のあることについても、なんだか投げやり気味。ちょっとしたメモを書くだけでも面倒で仕方ない。嫌々書いても勢いがつかないので、文章が散漫で自分でも何を言っているんだかわからない状態(そんなのいつもだろうという突っ込みはなしで)。気分によって文体も変わるし、変わっているのがわかっていても統一することができない。さてこういうときには、リフレッシュと荒療治、どっちが効果あるだろうか。
んでも、九州旅行の記録は書いてて久々に楽しかったんだ。
25,wed
本日の軌跡
おめでとう
わたしの大好きな作品「彼方から / ひかわきょうこ」が星雲賞のコミック部門を受賞したということを、はてなダイアリーのキーワードめぐりで知った。途中何度か作者の体調不良で休載もあり、完結までに 14 年。ずっとリアルタイムで読んでいて、その間飽きることがなかった。本当におめでとう。次の作品も楽しみだけれど、その前にしっかり体を治してほしいと思う。
26,thu
本日の軌跡
なんか時間が飛んじゃった
雨に降られそうになったので、自分的限界のスピードで自転車をこいで坂を登って帰宅。おかげで濡れずに済んだけれども、自転車のカバーをかけて玄関にあがったところで、ふっと目の前が暗くなった。あれれ、と思って、ふと気づいたら、玄関脇の冷蔵庫の前でころんと転がっている自分がいた。……あれれ。時計を見れば、帰ってきてから 30 分ほど経っている。一瞬ちょっと混乱した。どうやらくらっと来たままころんと転がってしまったみたいだ。起きてからも頭が重くて、視界の端に黒い星がぽつぽつあるような感じがする。気持ち悪い。
とりあえずベッドに移動して横になったけど、今度は目が冴えてきた。さっきみたいに、自分の意志と関係なく意識が飛んだりするのはちょっと怖い。そういう経験が過去にほとんどないだけに。傍に起こしてくれる人がいれば安心できるけど、今日も旦那様は仕事で帰りが遅い。ぼーっと天井を見ていると目が回るので目を閉じる。閉じてもまだ回っている。誰にともなく、助けてくれーとかつぶやきながらごろごろしていた夜。
27,fri
本日の軌跡
後悔
朝、やっぱりまだ気持ち悪かったので休もうかと思ったけれど、会社に連絡を入れるのが嫌いなので、出社。体が動かないというほどではないし、気持ち悪いのと欠勤連絡とどっちが嫌かというと、後者なので。なんでそこまで嫌なのかって、それはもうどうしたって嫌だからというしかない。学生時代はちょっとでもだるいとあっさり休んだものだけど、社会人になってからは、這いずっても行けない、というくらい辛いとき以外は出勤している。そのくらい、勤め先に連絡を入れるのが嫌いだ。
でも、今日やるべき仕事がほとんどない、ということになると、やっぱり休めばよかったかなー、と後悔したり。今更だが。
28,sat
本日の軌跡
おるすばん
今日も旦那様は休日出勤である。もう一か月以上忙しいのが続いているので、そろそろ心配だ。心配だ、といいながらスタミナ料理を作るわけでもなく、まだしんどいんだよーと 1 日中寝ていた。そしていざ晩御飯を作ろうと思ったら冷蔵庫がからっぽだった。だめだめじゃん。
29,sun
本日の軌跡
品川で映画を観た
出かけるようなので、てくてくついていく。どこに行くのか知らないまま、電車待ちのときに「そういえば 『マッハ!!!!!!!!』ってもう終わっちゃった? 観たかったのになー」なんてことを何気なく口にして、「近所はこの間の金曜日に終わった」という答えにしょぼーんとしたりして。そういえば金曜日の夕方に、調子どうよとかいうメールが旦那様から飛んできていたけど、あれは体調がよければ映画行くつもりだったのか。具合悪くてへたれていたけれども。
レンタル待ちか、とため息をついてふと気づけば、なぜか品川。なぜ品川。さっぱりわからないまま、とりあえずついて歩く。映画館の入っている建物に着いて、やっと合点がいった。そうか、近所の映画館での上映は終わったけど、ここではまだやっていたのか。わたしも興味を惹かれていたけれど、旦那様はもっと観たがっていたんだった。
というわけで、「マッハ!!!!!!!!」鑑賞。感想は「はてなな軌跡」に書いたので省略。とても楽しかったけど、痛かった、とだけ。
30,thu
本日の軌跡
得した気分
古本屋さんで買い物。会計時に、レジの前に積んであった本の中に欲しいものを見つけたので値段を聞いたら、売り物にならないからタダであげるとのこと。お言葉に甘えて 続きもののコミックを 4 冊いただいてきた。売り物にならないと言っても、汚れや落丁があるわけではなく、綺麗な状態だったのでとても得した気分だ。他の店で買っていたら多分 4 冊で 1000 円ほどするんじゃないだろうか。その店はセット売りが基本のようなので、そのせいなのかな、と思ったけど、2002 年 7 月〜 2003 年 7 月に出た 1 〜 4 巻で、現在まだ連載中なので、売り物にならないことはない気もするんだけど。つか、ちゃんと代金払ったのはもっと古くてバラの本なのがなんとも変な感じ。