Poem -Time Collection-
想い出になるまで
あなたがいないことに慣れてしまうことなんて
絶対にないと信じてた
生き場のない想いだから
行き場のない言葉だから
だから消えてしまうなんて嘘だった
それでも時が経つにつれ
そんな自分がわからなくなる
"いつまでも大切"
その気持ちの強さを誰よりも知ってるはずなのに
あなたを知らない人を知り
あなたの知らない人を知る
それがこんなに怖いことだなんて
あなたと同じ時を生きていないことに
否応なく気づかされる瞬間
距離はわたしが生き続ける限り広がりゆく一方なのだと
思い知ってしまった
" あなたがいない "
寂しさになれることなんてない
だけど想いが風化して想い出になってゆくのを
止められもせず眺めている
わたしの周りであなたを知らない人が増えてゆく
それがわたしの世界になる
あなたを想い出しても
共に語れる人もいない
いつかは来てしまうのかもしれない
あなたを想いながらそのことに慣れてしまう時が────