Poem -Gift Collection-
Lovely Time
せーのっ
かけ声かけて 同時に出した
テーブルの上 二つ並んだ紙袋
双子みたいに 同じ顔で並んでる
街角 風の精のいたずらか
幸せな匂い 惹かれて呼ばれて ふらふらり
ええとね これとこれとこれ……
一人じゃ食べきれない数 次々に指差して
一人で街を歩いてる だけど一人じゃないから顔がほころぶ
一緒に食べよう 熱いコーヒーを入れてね
そろそろかな 挽きたての豆でコーヒー入れて
予感どおり 開かれるドア
……あれ? ふわり香った匂いにきょとん
ねぇ なにを持ってるの?
台所の紙袋 そっと背中に隠して聞いた
部屋に漂う香りにきょとん 同じ顔でたたずむあなた
せーのっ
かけ声かけて 同時に出した 同じ香りの紙袋
どうしよう こんなに食べきれないね
困った顔を見合わせて だけどやがて微笑む二人
だって一緒に食べたかったんだ
同じことを考えた だから並んだ紙袋
熱いコーヒー淹れましょう
二人で一緒に食べましょう
思いがけずにおそろいの 甘い匂いの紙袋
願いどおりにおそろいの 甘い甘いコーヒータイム
for 紅月(2001 apr 28)
ほんわか〜な雰囲気を感じていただけると、嬉しい。リクエストテーマは、「恋愛中の小さな幸せ」でした。何Hit…かなんて別にいいよね(^^;