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falling moon

視線

隠れてないで ねぇ 出ておいでよ
怖がることはない さぁ 話をしよう
言いたいことがあるんだろう?
もっとそばにおいでよ 君の声を聞かせて
思うままに話せばいい ちゃんと聞いているからさ
うつむかないで ちゃんと見せてよ
あの陰からその瞳で じっと見ていたんだろう?
熱い視線 気づかないわけなんてないさ
うつむいたって駄目さ 今さら遅いよ
知らんふりなんて つれないじゃないか
君の視線に こんなにどきどきしているのに
遠くから眺めてる 扉の陰の影
気にならないわけなんて ないよね
じっと見つめてる 扉の陰の影
いいかげんに出ておいで もったいぶらずにさ

机の上 きゅっと拳を握り締める
手の中の鉛筆 小さな悲鳴をあげた
ぱきっ…………

ねぇ 君の声を聞かせて