falling moon
独占欲
ふつり ふつり
目に見えぬ 奥底から噴きおこる
理性の声とは裏腹な感情
かなうならば どうかこの手に
もうどこへも飛び立たぬよう
縛りつけ 縫いとめて
その視線の先さえもここへ留めてしまいたい
欲しいのは心
欲しいのは想い
けれど目に見えないものを信じることは 難(かた)くて
見える証を手に入れたくて
力づくでも だからこの手に
その瞳がたとえ望まぬ色に染まっても
たとえば それが怒りでも
たとえば それが絶望でも
たとえば それが憎悪でも
たとえば それが呪いだとしても
それでも その瞳がこちらに向けられているのならば…
その瞳に灼かれて堕ちていく
どこまでも この心の悦びのまま───